2026年度第2回JTFセミナー報告
日 時:2026年9月10日 (木)
開 催:Zoomウェビナー
テーマ:AI時代の翻訳
講演者:今井 亮一(いまい りょういち)立正大学文学部文学科(英語英米文学専攻コース)准教授
<登壇者のプロフィール>
博士(文学、東京大学大学院人文社会系研究科)。主な専門は比較文学、翻訳研究。著書に『スローでディープな英文精読 〈ことば〉を極限まで読み解く』(共著、研究社)など。訳書に、ボール『スヌーピーがいたアメリカ 『ピーナッツ』で読みとく現代史』(慶應義塾大学出版会)、マー『仲介する日本 ロシアから中国への文化横断とリレー翻訳』(共訳、文学通信)、ピール編『どこかで叫びが ニュー・ブラック・ホラー作品集』(共訳、フィルムアート社)など。以前はいわゆる「アメコミ」の翻訳もしていました。『英語教育』にて、「PEANUTS Quips and Quirks: 『ピーナッツ』で味わう英語表現」を連載中。
<概要>
私は大学で翻訳や英語についての授業を担当しているが、と同時に、私自身も翻訳を行なっている(主に人文系学術書と文学作品について、英語から日本語への翻訳)。こうした立場から、AI時代の翻訳について考える。
自動翻訳の精度も高まり、もはや多くの人々にとってAIは日常生活の一部となっているだろう。そんな状況において、AIを翻訳にどのように活かすかという実践的な問題を、具体例を通じて考える。また、今後の翻訳はどうなっていくだろうかという抽象的・理念的な問題についても検討する。
<講演のポイント>
- 訳文作成時のAI活用の事例
- 今後の翻訳家に求められるであろうスキル
- これからの翻訳とは
<参加者のアンケートより>
- AI活用方法ばかり話題になっている中でそれに対する教育や認知心理学のような視点から考える良い機会となりました。
- 実例をたくさん見せていただき、現在のAIの性能やクセ、実務上の注意点などがよくわかりました。りました。特に、苦い経験を共有していただいて、私だけじゃないんだと、励みになりました。
- 特にAIを翻訳実務に活用する際の、現実的な使い方やAIのクセなどを知ることができたのがよかったです。講義の中でされたような、AIの訳文と人間の訳文の比較を、もっといろんな例(別ジャンル、他の翻訳者の方の訳文など)で見てみたいと思いました。
